2020年12月26日にテレビ東京系で放送されたローカル路線バスの旅Z第15弾の感想です。
ルートは和歌山県の高野口から潮岬。
マドンナは鈴木杏樹さんでした。
ネタバレしますので、結果を知りたくない方はご注意ください。
旅の概要
スタートの高野口も潮岬も和歌山県。
直線距離ではかなり短めですが、賢島(伊勢志摩)と湯の峰温泉(和歌山県田辺市)がチェックポイントになっていました。
ネットでは「湯の峰温泉に先に行ったほうがいいのでは」という声が散見されましたが、番組冒頭のナレーションで「賢島と湯の峰温泉を順に回って」と言っているので、一応順序があったようです。
1日目
まずは高野口駅から橋本駅へのコミュニティバスに飛び乗ります。
橋本駅で情報収集したものの、乗りたかったコミュニティバス東部線を目の前で見送ってしまいます。
しかしそれはあまり問題ではなかったようで、市民病院行きバスに乗って門前で下車し、そこから歩いて奈良県五條市入りしました。
上野(こうずけ)バス停では2時間待ちだったため、五條バスセンターを目指して歩きます。
道中でたなかの柿の葉すしを購入していました。
途中で見つけた五條町バス停で大和八木駅行き長距離バスに乗り込み、五條バスセンターに到着。
案内所で紹介された大和八木→橿原→桜井ルートを取りつつ、バスの運転手さんの助言により、医大病院で降りてショートカット。
飛鳥駅→飛鳥資料館と進めたものの、桜井駅行きのバスは2時間後でした。
ここでも桜井駅まで4.7km歩きます。
鈴木さんが地図を見ながら「ヤマダデンキがある」と言っていたのがちょっとおもしろかったです。
桜井駅に着いた時点で大宇陀ルートは終わっていました。
翌日も11時までバスがないので諦めることにして、バスセンターを見つけて聞き込み。
桜井→天理→針→山添→名張ルート、あるいは奈良→石打ルートで迷います。
石打のほうがバスが多いらしいと聞き、天理を経由して奈良駅までバスに乗りました。
この日は奈良駅近くのピアッツァホテル奈良に宿泊。
晩御飯は焼き肉を食べていました。
2日目
9:11発のバスで石打へ。
県境を超えられる上野市駅行のバスは2時間後でした。
2時間待つつもりの田中さんと鈴木さんに対し、とりあえず三重県に入ったほうがいいと主張する羽田さん。
1対2の変な感じになっていました。
県境を越え、白樫バス停まで来たもののバスは増えず。
近くの岡八幡宮をお参りし、地元の人に教えてもらったラーメン屋へ。
ここではじめて「結婚を発表した羽田先生」のナレーションが入りました。
永谷辻からようやくバスに乗って上野市駅へ。
案内所は昼休みで情報が得られない中、名張(南)行きか汁付(東)行きの決断を迫られます。
名張行きバスの運転手さんと話した結果、名張行きを見送って14時オープンの案内所に立ち寄ります。
案内所で聞き込みをした結果、一番徒歩距離が少ないと思われる汁付ルートへ。
汁付から平木まで徒歩で約5kmの峠越えです。
トンネルを超えて突然英語を喋りだす鈴木さんがいい味を出していました。
ちょっと前に太川さんのバス旅で安藤美姫さんが英語で怒り出した場面を思い出しました。
平木バス停ではイオン津まで行けることがわかって盛り上がります。
平木→津→三重会館と進み、案内所で聞き込みをしました。
その日のうちに天白までは進めるものの、天白には宿がないという情報が得られます。
一方、三重会館で宿泊すると翌朝の松阪駅着が遅くなってしまいます。
先に進もうと言う羽田さんと、三重会館で留まろうと言う鈴木さん。
鈴木さんが「じゃんけんしましょう」と提案したものの、羽田さんに押し切られて天白へ。
「二度と本読まない」と怒り出す鈴木さんに共感してしまいました。
天白は井上和香さん回の伊勢神宮行きでリタイアした場所です。
案内所で言われた通り、天白バス停周辺には宿がなく、松阪に向かって歩くことになりました。
道中で松阪牛を食べつつ、結局松阪駅までの6.5kmを歩きました。
松阪駅に着いたのは23:02。
疲労困憊の一行でしたが、熊野行きのバスが見つかり、光明が差します。
翌朝はこの長距離バスの運転手さんに聞き込みをすることにして、東横インに宿泊しました。
3日目
松阪駅でバスの運転手さんたちに聞き込み。
栃原→注連指→伊勢ルートの情報を得ますが、あまりはっきりしません。
案内所が開くのを待っていられないと判断し、バスに乗って栃原に向かいます。
栃原から注連指口までは徒歩2.3km。
待ち時間6分で伊勢市駅行きに乗れました。
伊勢市駅で赤福を食べ、バスで鵜方へ。
鵜方の案内所で今後のルートを相談したところ、賢島まで行ったら鵜方に戻り、とりあえず五ヶ所まで行くのがいいとアドバイスされます。
鵜方で食べた手こね寿司がおいしそうでした。
賢島でチェックポイントをクリアした後は、鵜方→磯部→五ヶ所と順調に乗り継ぎ。
五ヶ所では「柏崎まで行けば熊野行きのバスに乗れる」との情報を得ます。
南島道方→神前とスムーズにつながりますが、神前では3時間待ちになってしまいました。
柏崎までは約21kmで歩けないということで、役場に立ち寄り、見江島展望台を観光しました。
神前からバスに乗ってJR伊勢柏崎駅に着いたものの、熊野市行きのバス停が見つかりません。
柏崎バス停は1.6km先の国道沿いにあることがわかり、暗い中を歩きます。
沿道のお父さんが「牛乳パックのあれの近くにバス停がある」と言っていたとおり、牛乳パックの形の看板のそばにバス停がありました。
歩いた甲斐あって、19:57の熊野行き最終バスに乗車。
熊野では翌朝新宮を目指すことにして、ビジネスホテル平谷に宿泊しました。
4日目
朝一番のバスで新宮へ。
新宮というと、蛭子太川時代の新宮行きバススルー事件を思い出してしまいます(第21弾)。
新宮では湯の峰温泉行きのバスは3分前に出てしまったという残念なお知らせを得ます。
約37kmは歩けないということで、次のバスまで2時間待つことになりました。
待ち時間に新宮駅のバス案内の人からバス時刻表をGET。
このバス時刻表のおかげで、渡瀬温泉から新宮に戻れることがわかりました。
湯の峰温泉と渡瀬温泉は2kmの距離です。
湯の峰温泉に着いたときには大雨。
靴が浸かるほどの水たまりがある階段を登った先にバス停がありました。
バス発車時刻ちょうどの11:43に到着し、新宮行きバスに乗車成功。
ここは映画のワンシーンのようでした。
新宮に戻り、バスで紀伊勝浦まで南下。
案内所での聞き込みで、太地行きのコミュニティバスはあるものの3時間後と判明。
最終日に3時間待つことはできず、15.6km先にある上の宮(串本町)を目指します。
立ち寄った道の駅たいじで、思いがけずコミュニティバスが見つかりました。
喜ぶ田中さんでしたが、残念ながら逆方向。
羽田さんと鈴木さんがトイレに行っていたこともあり、見送りました。
歩き続けて見つけた浦神バス停で、数百メートルでも稼ごうと瀬田まで乗車。
さらに歩いて串本町に入り、上の宮バス停に着いたのは18:07。
串本行きの最終バスは17分前に出発していました。
もうこれ以上は進めないということで、リタイアでした。
感想
最近、太川さんの陣取り合戦やバスVS鉄道旅を見ていたせいか、「バス旅Zってこんな番組だったっけ?」と思ってしまいました。
すごくシンプルで、それでいてシビアな旅ですね。
いつもより放送時間が長かったものの、中だるみが全然なくて、飽きずに見られました。
マドンナの鈴木杏樹さん
名前と顔は知っているものの、どんな人なのかよく知らず、開始早々橋本駅で田中さんとワーワーやりあっているのを見て「こんなキャラなの?」と思いました。
とにかく前向きで、よくしゃべっていました。
最後の感想が「正直楽しかった」だったのもすごく珍しいですね。
そのあと悲しいと言って涙を流していたのも本音なんだろうなと思いました。
やっぱり楽しいバス旅
今回も徒歩が多かったですね。
水バラの対決旅と違い、バス旅Zは己との戦いみたいになっています。
回によって田中さんと羽田さんのモチベーションにムラがあり、わたしはそれも含めて面白いなと思っているのですが、苦手な人には嫌でしょうね。
コロナの影響でこの先も収録が難しいかもしれませんが、また放送してくれるといいなと思います。