『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』、
2018年10月27日の公開当日にTジョイ京都で見てきました。
今回の目玉は総勢55人のプリキュアが登場すること!
過去の映像やテーマソングも流れて、胸いっぱいでした。
これまでのプリキュア映画で一番良かったんじゃないかな?と思います。
以下、ネタバレもありますので、知りたくない方はご注意ください。
(公式の予告映像を貼っておきます)
プリキュアオールスターズと野乃はな
通常、春のプリキュア映画には過去のプリキュアも登場して、
秋のプリキュア映画は当年のプリキュアが単体で出るものでしたが、
徐々に秋の映画にも過去のプリキュアが出るようになり、
今回は完全にオールスターズが登場していました。
HUGっと!プリキュア
それでもちゃんと「HUGっと!プリキュア」の映画になっていたのは見事です。
中でも主人公としての野乃はなのキャラクターが立っていました。
子どもになったプリキュアたちに振り回される野乃はなの姿が切実すぎて、
世の子育て中のお母さん方が一緒にダメージを受けるような感じでしたが、
そこを乗り越えて立ち上がる姿がすごくカッコよかったです。
キュアエールがミデンを一人で助けようとするところも説得力があります。
「主人公だから」ではなく、野乃はなだから、キュアエールだからと思わせてくれました。
「HUGっと!プリキュア」第36話と第37話にもオールスターズが登場していました。
「もうオールスターズ見たから映画見なくてもいいんじゃないの」
なんて笑っていましたが、全然別物で、両方見てよかったです。
ふたりはプリキュア
「HUGっと!プリキュア」と並んで名を連ねている「ふたりはプリキュア」。
わたしはふたりはプリキュアを見ていないので、
初代の重みがよくわかっていないかもしれません。
でも、弱音を吐く野乃はなを叱責するハリーに対して、
なぎさが「プリキュアだって普通の中学生だよ!」と言ったのにはハッとしました。
これを言うために今回の映画に呼ばれたのではないかと思うほど、
大きな意味を持つセリフでした。
オールスターズメモリーズ
映画のタイトルに入っている「メモリーズ」という単語。
これが単なる総集編とか記念的な意味合いではなく、
大切な「記憶」とか「思い出」という意味合いになっていました。
プリキュアの記憶
今回の敵キャラクター「ミデン」はプリキュアたちから記憶を奪い、
プリキュアを子どもの姿に変えてしまいます。
ミデンは過去のプリキュアの口癖や技を使っていて、
「あれは◯◯ちゃんの口癖だな」なんて思いながら楽しく見ていましたが、
子どもにとってはただ怖いキャラクターなんですね。
娘は映画の感想を「怖かった」「あんまり面白くなかった」と話していて、
プリキュアの記憶のあるなしが映画の感想も左右してしまうのだなと、
映画から学ぶ結果になりました。
漂うここたま感
ミデンの正体は使われなかった古いカメラということで、
「ここたまみたいだな」と思いました。
ここたまの世界では、使われなくなった物には「さみしい茸」「かなしい茸」が生えます。
ミデンもさみしい茸とかなしい茸で闇落ちしてしまった姿なのかもしれません。
野乃はながそのカメラでみんなの笑顔を収めるラストシーンはとてもよかったです。
オールスターズみんなに見せ場が!
記憶を失って幼児化していたプリキュアオールスターズですが、
劇場のみんなのミラクルライトによって記憶を取り戻します。
ここからの快進撃は素晴らしかった!
歴代プリキュアのテーマソングをBGMに、懐かしい技が次々と飛び出します。
幸せゲットだよ!
中でもフレッシュプリキュアの技がラッキークローバーグランドフィナーレだったのには、
「うわー!」と心の中で叫びました。
あの長すぎるバンクが思い出されて心が震えました。
横山典弘騎手の言うことがわかる
その昔、横山典弘騎手がなにかのインタビューで、
「どの馬も頑張っているし、人が(一番を)決めることはないと思う」
というようなことを言っていたのですが、今回の映画では、
「どのプリキュアも頑張っているし、人が決めることはないと思う」
と思わせてくれました。
好きなプリキュアは?
とはいえ、一人ひとりに思い入れの強いプリキュアがいるのは事実です。
ハリーが映画館の観客に向かって「好きなプリキュアを応援してや」と呼びかけていて、
「えぇっ? どうする? 誰にする?」と心の中で焦っていました。
わたしはフレッシュ、ドキドキ、魔法つかいが好きなのですが、
「この子が好き!」という特定のプリキュアはいません。
そのため、心に浮かんだ複数のプリキュアを応援しておきました。
子どもたちのチョイス
公開初日ということもあってたくさんの子どもたちが来ていて、
プリキュアの服を着ていたり、過去の妖精のぬいぐるみを持っていたり、
一人ひとりにプリキュアメモリーがあるのだなぁと思うと胸が熱くなります。
キュアマリンやキュアピーチの衣装を着た子がいたときには「おおっ」と思いました。
魔法つかいプリキュアのモフルンはいまだに大人気ですね。
ドキドキプリキュアのアイちゃんもいました。
プリキュアと共にある人生
夫が感動しすぎて「死ぬ前に見たい映画」と言っていたのですが、
わたしはその言っていることが少しわかる気がします。
走馬灯のように過去のプリキュアが流れるシーンでは一種の死を感じました。
プリキュアは一年ごとにシリーズが変わるので、
「フレッシュプリキュアのときに結婚した」とか、
「ドキドキプリキュアのときに子どもが生まれた」とか、
ライフイベントと結びついて覚えていることがあります。
今後いつまでプリキュアが続くかわかりませんが、
娘が大きくなったら「子どもの頃プリキュアの映画を見に行ったな」と思い出すはずで、
プリキュアは人生の一部として、ほんの小さい割合であっても、
今後も心に残っていくのだろうと思いました。