わたしはピコ太郎のことをつい最近まで知らなくて、
ときどきTwitterなどで「ピコ太郎」という文字を見ることがあっても
なんだかわからずスルーしていました。
ピコ太郎と古坂大魔王は知人という設定らしいですが
そこは無視してピコ太郎=古坂大魔王ということで話を進めましょう。
「古坂大魔王」も「古坂さん」もいまいちしっくりこないので、
この記事では「古坂」と敬称略で表記します。
底ぬけAIR-LINE時代
古坂はもともと底ぬけAIR-LINEというトリオ(のちにコンビ)でした。
最近ピコ太郎のブレイクで「元底抜けAIR-LINE」というのを見かけますが
「底抜け」ではなく「底ぬけ」です。
ボキャブラ天国
わたしが古坂をはじめて知ったのはボキャブラ天国です。
1997年ごろの話で、当時わたしは中学生でした。
同世代の人にはボキャブラというだけで懐かしくなることでしょう。
ボキャブラ天国を見ていないと学校で話に付いていけないような人気でした。
わたしはTake2の東が好きで、妹はX-GUNのさがねさんが好きでした。
いまとなっては黒歴史感があります。
ほかには爆笑問題もこのころから好きです。
クラスの女子はネプチューンにキャーキャー言っていました。
底ぬけAIR-LINEはボキャブラ芸人の一人で、
存在は知っていたものの特に好きでも嫌いでもありませんでした。
わたしはボキャブラ芸人のプロフィールが書かれた本を熱心に読んでいました。
「古坂は身長186cmだがまだ成長している」と書かれていたのを覚えています。
いまの古坂のキャラを知っていると「古坂が適当に言ったのだろう」と思うのですが
当時は「大人になっても身長が伸びることがあるのか、すごいな」と信じていました。
ちなみに古坂は2016年現在のプロフィールでも186cmと書かれています。
オンエアバトル
NHKの「爆笑オンエアバトル」にも底ぬけAIR-LINEが出演していました。
このころのわたしは人力舎芸人のファンになっていて、
古坂はボキャブラ天国と同様「出演者の一人」というイメージでした。
最も印象に残っているのは1999年の第1回チャンピオン大会。
底ぬけAIR-LINEはテクノ体操を披露し、165KBで10組中9位でした。
わたしも見ていて全然面白くないな~と思っていました。
しかし特別審査員として来ていた立川談志さんが、
番組ラストに誰が良かったか尋ねられ、
すみのほうにいた底ぬけAIR-LINEを引っ張り出して「こいつら」と言ったのです。
わたしにはわからないけれど、何か光るものがあるのだろうと思いました。
くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン
わたしの中で古坂がプチブームになったのは2012年ごろです。
「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン(以下くりぃむANN)」がきっかけでした。
くりぃむANNは2006年~2008年に放送されたラジオ番組です。
妹が面白いと言って聞いていたのですが、
わたしは当時働いていたのでリアルタイムで聞くことはできませんでした。
しかし2012年ごろ、YouTubeにUPされていたのを聞き始めたら面白くてハマりました。
問題の第110回
2007年10月23日放送の第110回は、
冒頭からくりぃむしちゅーではない誰かが入った状態で始まります。
事前の予告も全くなく、ハイテンションでしゃべりまくるその人こそ古坂でした。
当時はノーボトム!という名義で活動していました。
というより、現在もノーボトム!なのでしょうか。
この回は番組ファンから大不評で、古坂のブログが炎上したのだとか。
しかしわたしはこの回が大好きで、繰り返し聞いています。
「古坂という男はこんなに面白かったのか」とすっかり見直しました。
歯は白!口は赤!
問題の回は青木さやかの結婚話から、理想の結婚式の話題になります。
古坂は荒唐無稽なビジョンを繰り出し、
「すげえ面白い人たちを呼ぶ」と言い出しました。
その面白い人というのは色で笑わせるという人たちで
「歯は白!口は赤!」というネタを持っているそうです。
わたしが説明しても古坂イズムが全然伝わらないので
「ariue 110」で検索して聞いてください。
ひるブラ
近年、テレビで古坂を見る機会はNHKの「ひるブラ」ぐらいでした。
あとテレ朝チャンネル1の「上田ちゃんネル」にも出ていますが
テレ朝チャンネル1はプロ野球セットに入っていないので、我が家では見られません。
ひるブラはNHKアナウンサーと一緒に各地の見どころを紹介する番組で、
古坂の良さが全く生かせていません。
NHKファンからも不評で、誰も幸せになれないタイプの人選です。
わたしはもっとテレビで古坂を見たいと祈っていました。
そしてピコ太郎へ
そして2016年、ピコ太郎ブームです。
ピコ太郎には「何が面白いの?」という人が多いみたいですが
まさにわたしもそう思っています。
むしろ「古坂はもっと面白いのになんでこんなネタで!」というニュアンスです。
いまの古坂なら色でも笑わせられることでしょう。
ピコ太郎ではなく古坂で売れてほしかったというのが率直な気持ちです。
しかしそれができなかったから、いまのピコ太郎があるわけです。
ちょっと複雑ですね。
いずれにしても、テレビで古坂が見たいという願いは叶いました。
将来的に一発屋と呼ばれるようになるかもしれませんが、
これだけ売れたら文句はないでしょう。
古坂なら、これからもわたしたちを楽しませてくれると信じています。
コメント
こんにちは。
古坂大魔王は、埼玉のFM NACK5でレギュラーを持っていて、なかなか笑わせてくれます。
あと、一昨年辺りだったか、ビフォーアフターで青森の実家をリフォームしてましたよ。
コーセーさん、はじめまして。
ビフォーアフターにも出ていたんですね。
情報ありがとうございました。
談志から認められるのはホントにスゴイことです
これは今も営業で大活躍しているテツトモさんも同じ
(テツトモさんも談志に認められた)
ここ10年近くはお笑いを全く見なくなったので
古坂さんの面白さは私もよく分かっていないですが
他の芸人さんから「楽屋真打ち」という称号を与えられていたようで
カメラの無いところで実力を発揮されていた芸人さんだそうです
そうはいっても真打ちなんて、そうそう人から言われることは無いですし
例え日の目は見なくても、同業者から実力を認められていたわけですから
スゴイ事ですよね
だから今こうして売れているわけなのでしょうが
通りすがり氏さん、コメントありがとうございます。
芸人仲間からの評判がよかったという話はよく聞きますね。
そういう人はいつか売れるものなのだな~と思いました。