ことしの確定申告は2月16日(月)から3月16日(月)まで
ということになっていますが、
還付申告であれば1月1日から受け付けています。
源泉徴収票をもらったらその時点で申告できるんですね。
わたしはここ数年確定申告をしています。
返ってくる額が数百円という年もありましたが、
もらえるお金はもらっておきたいものです。
非課税の主婦であるわたしが身につけた
確定申告のやり方についてご紹介します。
非課税の条件
基本的に前年の収入が38万円以下であれば
非課税となります。
通常言われる「103万円の壁」というのは、
この38万円に65万円の給与控除を合わせた金額です。
「収入金額」から「控除金額」を引いた残りが
税金を計算するための「所得金額」となります。
38万円以下の収入であれば基礎控除の38万円で相殺されて
課税される所得金額が0円になるということです。
38万円を超えた部分の収入が給与所得であれば、
さらに65万円引いてもらえます。
収入の種類が給与だけであれば、
103万円までが課税所得0円になるということですね。
源泉徴収されたバイト代
バイト先が1ヶ所で、
かつそのバイト先で年末調整をしているのであれば
確定申告をする必要はありません。
しかしバイト先が複数あり、
複数のバイト先で源泉徴収をされているのであれば
その金額が戻って来る可能性があります。
源泉徴収されたかどうかは
源泉徴収票の「源泉徴収税額」を見ればわかります。
すべて0円であれば、返ってくるお金はありません。
わたしの場合、複数の会社から短期の派遣に行っていたとき、
源泉徴収された金額がまるごと戻ってきたことがあります。
短期のバイトの場合は源泉徴収されないことも多いのですが、
官公庁のバイトや謝金は源泉徴収されていることが多いです。
株や投資信託の売却益と配当金
証券会社に特定口座を持っていると
「特定口座年間取引報告書」が届きます。
これには売却益や配当金の金額、
さらには源泉徴収税額が掲載されています。
平たく言えば、儲かった金額と
その他の収入の合計が38万円以下であれば
(その他の収入が給与所得なら合計103万円以下でOK)
源泉徴収された金額が戻ってきます。
38万円より多い場合は申告しなくても大丈夫です。
むしろ、申告しないほうがいいです。
申告すると配偶者控除から外れてしまう可能性があります。
申告しないのは不正のような気がしてしまうかもしれませんが
これは違法行為でもなんでもなく、
すでに税金を納めているからOKということになっています。
売却益か配当金、どちらか片方だけ申告することも可能です。
売却益は「譲渡所得」、配当金は「配当所得」ということで
所得の種類が違うんですね。
「売却益は38万円より多いから申告したくないけれど、
配当金で源泉徴収された税金は返してほしい」
という場合は、配当所得だけ申告することができます。
10万円以上の医療費
テレビなどでも紹介されてすっかりおなじみになった医療費控除ですが、
もともと非課税の主婦が医療費控除しても意味がありません。
家族分を合わせてご主人の名前で医療費控除をしましょう。
医療費がまるごと戻ってくると勘違いしている方もいますが、
10万円を超えた部分の金額にかかる税金が戻って来るだけです。
医療費が12万円、税率が10%の方の場合、
(12万円-10万円)×10%=2000円ということになります。
その分住民税も安くなりますから
得する金額は2000円だけではありませんが
意外と少ない印象を受けるかもしれません。
シミュレーションのすすめ
国税庁のホームページには
確定申告書等作成コーナーが用意されています。
このページの「作成開始」から「書面提出」に進むと、
実際の確定申告書を作成することができます。
画面の指示に従って金額を入力していけば
最終的に還付される金額がわかります。
この画面に入力しただけでは戻って来ませんが、
逆に言えばこの段階で間違って入力してもなんら問題はありません。
シミュレーションすることによって確定申告のやり方がわかりますし、
だいたいいくら戻ってくるのかも知ることができます。
税務署で並ばなくてもいい裏技
この時期の税務署はとても混みます。
確定申告書作成コーナーは長蛇の列で、
何時間も待たされることも少なくありません。
確定申告会場にはたくさんのパソコンが用意してあり、
前項で紹介したのと同じ画面から入力をします。
アルバイトの方が付いて入力方法を教えてくれますが、
流れが判っている場合は家で入力したほうが早いです。
わたしは家で確定申告書をプリントアウトして持っていきます。
プリンタの紙代やインク代がかかりますが、
長時間待たされるよりもいいと思っています。
提出だけの場合は別の受付が用意されていて、
確定申告書作成コーナーよりスムーズに進みます。
ただ、最盛期はこちらの提出窓口も混むことがあります。
究極に待つのが嫌いなわたしは敢えて土日や夜間の時間外に行き、
税務署の外に設置されている提出ポストに投函してきます。
これなら待ち時間ゼロですし、郵送する切手代もかかりません。
わたしはこれで問題なく還付金が振り込まれているので、
税務署で並びたくない方は試してみてください。