2018年9月29日に放送されたローカル路線バスの旅Z第7弾の感想です。
今回のコースは宮城県のJR塩釜駅から青森県の恐山。
途中石巻、釜石、八戸のチェックポイントがありました。
容赦なくネタバレしますので、見たくない方はご注意ください。
旅の概要
マドンナは秋本奈緒美さんでした。
旧ローカル路線バスの旅を感じさせる人選です。
田中さんとは同い年で、学年は一つ上なのだとか。
最終日まで目が離せない展開でした。
1日目
最初からぐいぐいリードする秋本さん。
塩釜駅から物産館を経由して松島町役場へ向かいます。
バス停の前を通りがかった人がいかにも公務員という感じで、
案の定役場の職員だったのがツボでした。
役場で情報収集した結果、海岸線には石巻に行くバスがないとのことで、
いったん内陸を通ることに。
二子屋から鹿島台まで3.7km歩いて駅にたどりついたものの、
石巻に向かうバスがないことが判明します。
コミュニティバスの運転手さんがいい味を出していました。
和多田沼から3.2km歩いて涌谷からバスに乗り、三軒屋敷へ。
さらに2.2km歩いて河南総合支所に向かい、めでたくバスに間に合います。
第一のチェックポイント石巻駅をクリアしました。
その後ミヤコーバス石巻営業所で情報収集したところ、
前谷地に戻れば一気に進めることが判明。
駅から営業所までも1.1kmぐらいあるのに平気で歩いているのがすごいですね。
地図で見たらびっくりするほど進んでいませんでした。
翌日長距離バスに乗れる見込みがなかったら「もう無理じゃない?」と思うところです。
「たどったルートが一番正しいと思っていく」という秋本さんの言葉が名言めいていました。
人生にも同じことが言えそうです。
2日目
朝から前谷地駅に向かい、気仙沼まで75kmを一気につなぐバスに乗ります。
震災後にできたBRTバスなのだとか。
わたしはそんなバスがあるとは知りませんでした。
このバスを使う想定でルートが組まれたのかなと思いました。
気仙沼からは内陸の一関に行くか、海岸沿いに行くか迷います。
揉めているうちに一関行きもBRTバスも逃してしまいました。
秋本さんは「10km歩く」とガッツを見せていたものの、
時間がもったいなかったですね。
大船渡から盛まで3.1kmを歩き、バスに乗って越喜来へ。
そこから唐丹まで14.5km歩くことになります。
地元の人が「熊が出る」と証言していたとおり、不穏な道でした。
途中秋本さんが転んでしまい、宿泊施設に迎えを要請。
とまり荘という名前が印象的でした。
3日目
朝からきのうの続きを歩きはじめます。
トンネルの表示が欠けて「トンネレ」になっているのを突っ込む田中さん。
頭にタオルを巻いた田中さんを「ビッグダディ」と言う羽田さん。
「歩いているとそんなテンションになるよね~」と思いながら見ていました。
歩いて唐丹バス停に到着し、6分後にバスが来ることがわかります。
「どこに行くかわかんないけど乗っちゃおう」とはしゃぐ年上二人と、
冷静に行き先を調べる羽田さんとの対比がよかったです。
このバスで第二チェックポイントの釜石駅をクリアしました。
チャリティーTシャツでペアルックになる田中さんと秋本さんが微笑ましかったです。
釜石から山田、山田から宮古はバスがつながります。
宮古から北にはつながりそうにないとのことで、内陸の盛岡へ。
岩手県交通と岩手県北バスの窓口がすごく近いのに、
お互いのバスのことを把握していないのがちょっと面白かったです。
盛岡からは久慈まで2時間45分の長距離移動。
次の大野まで行っても泊まる場所がないことがわかり、久慈に宿泊します。
大野に一軒しかない宿泊施設が満室ということでしたが、
これって大野まで行って別の宿泊施設に送迎を頼むのはだめだったんですかね。
送迎できる範囲に宿泊施設がないということなら仕方ないですが、
以前のバス旅ではそういうこともしていたような気がします。
4日目
4日目がはじまる時点で20:15だったので、
まだまだ何かありそうだな~とメタな目で見てしまいました。
久慈から陸中大野、陸中大野から八戸中心街、さらに八戸駅までバスがつながります。
これでようやく第三のチェックポイント、八戸駅をクリアしました。
八戸駅から十和田行のバスに乗った時点ですでに11:04、残りは120km。
バスが遅れたために乗り継ぎに失敗してしまいます。
2時間待ちの間、観光が先か、食事が先かで揉めるところがリアルでした。
結局バラ焼きで時間がつぶれてしまい、観光できず。
揉めるところはカットして、食事シーンから放送したらいいのでは?
と思ってしまいましたが、こういうところがバス旅の醍醐味かもしれません。
バスで十和田から野辺地に向かいます。
野辺地からむつへはバス1本で行けることがわかり、一安心。
バス旅ファンにはおなじみ?の松浦食堂が出てきました。
お店はもうやっていないのだとか。
蛭子さんの寝ている写真がちゃんと現像してアルバムに入っていて、
すごく貴重な思い出だったのだなと思うと胸が熱くなります。
むつに着いたのは17:58。
恐山行きの最終バスは14:10で、すでに終了していました。
下北駅ルートもありましたが、最終バスが16:55でこちらも終了。
15kmを残して失敗してしまいました。
今回の結果について
大間崎を目指したさとう珠緒さんのときもあと1本で断念でした。
似たようなラストになってしまって、本当に惜しかったです。
八戸~十和田のバスが遅れていなければ……!と言っていましたが、
ほかにもタイムロスはあって、もったいなかったですね。
その反面、よく惜しいところまで行けたな……という感じもしました。
1日目が全然進んでいなかっただけに、後半の巻き返しはすごかったです。
前回と比べると歩く距離は短めでしたが、
3人とも汗びっしょりで、すごく暑そうでした。
報われてほしかったですが、こればかりは仕方ないですね。
マドンナの秋本奈緒美さん
ローカル路線バス乗り継ぎの旅Zになってからは若いマドンナが多かったので、
田中さんと同世代のマドンナは新鮮でした。
前向きに進んでいく様子がすごく頼もしかったです。
逆に転んでも平気そうにしていたときは「本当に大丈夫かな?」と心配になりました。
途中「これでゴールできなかったらオンエアまで眠れない」と言っていました。
わたしも悔しいことがあると眠れなくなるタイプなので、すごくよくわかります。
秋本さんが眠れているといいなと思いました。
Z作戦
今回印象的だったのは「Z作戦」という言葉。
海岸にあるチェックポイントのために、内陸を通って折り返していく作戦です。
ローカル路線バスの旅Zという番組名ともリンクしていて気が利いています。
チェックポイント制の難しさといえば第21弾が思い出されますが、
Z作戦はあのときの失敗も踏まえているのがいいですね。
今後もZ作戦を活かすルートが出てくるのか、楽しみにしています。